尖圭コンジローマの原因となるウィルスは? | コンジローマになるのはどんな時?

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尖圭コンジローマの原因となるウィルスは?

尖圭コンジローマの原因

性器にできるイボで性器疣贅とも呼ばれる尖圭コンジローマは、性行為で感染するヒトパピローマウィルスにより腟・陰茎・直腸やその周囲に発生するのです。
また、ヒトパピローマウィルスの種類によって、引き起こされる感染症も違ってきます。
性器にできて目で確認しやすいイボもあれば、子宮頸部・腟・肛門・直腸・のどなどにできて見えにくいイボもあって、さらに皮膚のイボも比較的多くみられるのです。
尖圭コンジローマの原因にもなるヒトパピローマウィルスは、性交渉の経験がある女性なら約半数以上の方が一生で一度は感染すると考えられています。
このように一般的なウィルスで、子宮頸ガンを始めとする、肛門ガンや腟ガンなどのガン、尖圭コンジローマなど多くの病気の発生に関わっているのです。

またヒトパピローマウィルスには多くの種類があって、そのなかの一部のタイプがガンと関連することが解明されています。
ヒトパピローマウィルスに感染してもウィルスが自然に排除されることもあるのですが、そのまま子宮頸部にとどまってしまうこともあるのです。
長期間排除されずに感染した状態でいると、子宮頸ガンが発生すると考えられています。
特に最近では、若い女性が子宮頸ガンを発症することが増えていることもあって、ヒトパピローマウィルスが問題視されているのです。
また子宮頸ガンは早期発見されると比較的治療しやすいがんですが、発見されずに進行した場合には治療が難しいといった特徴があります。
ちなみに、尖圭コンジローマは子宮頸ガンより短期間の感染で発症すると考えられているのです。

ヒトパピローマウィルス

子宮頸部のヒトパピローマウィルス感染は、約99%以上の女性が知らない間に感染して知らない間に消えています。
ただし約10%の方は細胞にガンでは無い異常が発生して、約4%の人は前ガン状態になりゆっくりと本当のガンに進行するのです。
しかし前ガン状態からでも正常に自然と戻ることが多いため、最終的に子宮頸ガンになるのは約0.1~0.15%の方と考えられています。
ちなみに、ヒトパピローマウィルスの16型と18型に感染した場合は、ガンへの進行が早いことが多いので注意が必要です。
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウィルスの6型と11型でイボが引き起こされて、完全に治すのが難しく精神的な苦痛も大きくなります。
また妊娠するとイボが急速に大きくなって産道を閉鎖して帝王切開になることがありますし、生まれた赤ちゃんに感染することもあるのです。